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前を向いて生きるってのは、振り返らないことじゃない。
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時に、無理を強いてきた集大成として。

目に宿る光が、極端に不足すると、私たちは。
目に入るものすべてから鮮やかな色を吸収しようとする、メカニズム、らしく。
心に灯る火が、極端に不足すると、私たちは。
心に届くものすべてから暖かな熱を吸収しようとする、メカニズム、らしい。

もしも、世界が色彩を失って見えているなら。
それは、あなたが、本来の自分を取り戻す好機の到来。
もはや、どうあろうが気付き、決めねばならない地点に来たということ。

彩度を失った景色は、あなたが、息を忘れかけている証拠。
輝度を失った景色は、あなたが、心を閉じかけている証拠。
活力を失った景色は、あなたが、立ち止まるべき時の知らせ。
そして、もう一度、ありのままの自分に戻るべき時の知らせ。

満ちるまで英気 養い、呼吸 整え、重心 確かめ、過去 振り返り、未来 見定め。
そして、進め。

最良の道を見いだすのは、自らの歩幅・呼吸・速度で歩める者。
色付けなしの自らの美しさを、真に誇れる者。



⇒これまでの「写真とことば」/⇒「色彩」の項/⇒「好機」の項



by makisaegusa | 2018-03-17 03:17 | Photo+Kotoba-写真+ことば | Trackback | Comments(0)