終焉の見えない、「進行形」の過去よりも、ずっと、収まりがいい。
未だ、過去形にすることなど、到底、叶うはずもない、「3.11」に始まる世界の惨禍。
その、進み行く様を、目の当たりにしながら。
終わらないことの残酷さを、痛切に、思い知る。
進行する“過去”が、“現在”を浸食して。
描くべき“未来”に、濁色を混じらせている。
---「進行する過去の浸食」
終わらない『3.11』。その始まりからの距離は、「2560日」。
あの日、大きく分岐した世界は、絶えず、問いかけている。
私たちは、何を誤って来たのか。
私たちは、そこから何を学び、どんな未来に生きることを選ぶのか。
あれから7年が経過した。
この不誠実と虚構の混沌の最中。
徹底的に、感度を鈍くした私たちが、
どこまでも払い抜けるべき、闇色の洗脳の霧がある。
「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目になる。」
Wer aber vor der Vergangenheit die Augen verschließt, wird blind für die Gegenwart.
----- リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー / Richard von Weizsäcker
再び未来に向き合うには、また、ちょうどいい頃合い。
終わりを見付けに、始まりを作りに。
[3.11 topics]
⇒復興支援のためハフュッフェン社が、動き出した頃:「震災:ハフュッフェン社に出来ること 【Fafüffën】」
⇒シーベルトとシューベルトとシーボルトが似ていると気付いた頃:「シーベルト、シーボルト、シューベルト」
⇒レベル7になった日:「レベル7」
⇒キャラクターデザイン:「Character Design :「日暮里(現:東京)放射能測定所 -にっこり館-」の『マモルくん』」
⇒フクシマとの往復書簡:「Letters from FUKUSHIMA」
⇒幾重にもある、洗脳のためのレイヤー。まだ、その薄皮しか知らなかった、その頃。:「2さんカタン素」(2008)
⇒3.11にまつわること全部:『3.11』/⇒これまでに学んだこと、知ったこと:「DAILY STUDY」/⇒「ACTION!!」いろいろ/⇒「原発」の項
⇒生きるを動詞する:『生きてく子ども』
⇒これまでの「写真とことば」/⇒「儀式」の項/⇒「生きる」の項