奔放な、問答無用の強引さで、周囲を嫌ぁな気分にさせるも、そんなことなど気にも留めず、
自分に甘く、何事も、他人になんとかしてもらおうという魂胆丸出し、他力本願のスペシャリスト。
クヨクヨ考え、ウジウジ悩む、ネガティビティの権化であり、
楽して報酬を手に入れるべく、「息する仕事」を生業として、日に一杯のビールを獲得する逞しさを見せ付ける、とんだ老人。
「誰にも迷惑かけんと、死にたいなあ」と言うくせに、
「汽車に飛びこもか?」「洗面器に顔つけて死のか?」などと、とんでもない迷惑を平気で発言する、奇抜なご長寿は、
まさに、“陰も極まれば、陽に転ずる”の理を地で行く、奇才。
我が家のおばあちゃん、「とよ子」、御歳92!(先月誕生日を迎えた☆バンザーイ!!)
その天賦の才は、とどまるところを知らず。
そんな、とよ子が、かなりの割合で発する恐ろしい名言のひとつが、コレ。
『アンタ、お金嫌いか〜?』
自らは、決して頑張らないという、前述の如き性質により、
一切の責任は負わぬよう、極力、後ろ向きの態度を取り、庶民のくせに、どうした訳か、
大概のことは、とりあえず、お金を払ってなんとかかいくぐろうとするため、
この強烈な言葉は、何かしらの感謝を示すべき場面において、度々、飛び出すことが実証されている。
要らないと言う人の手に、お札をねじ込む技能は、もはや、匠。
遊びに来た孫の友だちにも、バレぬよう空のポケットティッシュの袋に忍ばせた3万円を、渡そうと試みる頭脳と手腕は、なかなかのもの。(笑)
「頂けません」などと言おうものなら、この台詞!
これが出たら、素人は、返答に窮し、ひとたまりもない。
すなわち、これぞ、とよこの流儀!
【result_とよ子と汽車賃】
さて、、、そんなこんなで、今回の実家滞在。
シャキーンとアタマ冴え渡っていた絶好調のとよ子は、帰り際の私を呼び止め、毎度お馴染みの3万円を、ゴソゴソ取り出して、差し出し、・・・曰く。
とよ子:「ほな、これ汽車賃な。」
マキ:「おばあちゃん、そんなん要らんで!新幹線代、300万円もするからなっ。」
※毎度、さまざまな理由をつけて、断る私。“何百万の額に比べたら、そんなはした金なんぞ無用です”のニュアンスにて、今回は、この作戦をニヤリ試みてみた。が。(笑)
とよ子:「えぇーーーーーーっ!!そんな高いんかぁ!?」『汽車賃なんか、100万円ぐらいちゃうか〜?!』
マキ:「えええええええええええええええええええええーーーーーーーーーー!!!」
「ちょっと、アンタ、どこの成金やねん」とツッコむも、まさかの奇襲ボケ返しに遭い、完全に、私は、とよ子の術中で、敗北を痛感したのであった。(笑)
さすが、渋谷生まれの関西育ち!
鉄壁の強さを誇る、とよ子節に、ほっと安堵。
次は、どんな言葉が飛び出すのやら。
盆に向けて、またもや、胸、踊る。
【outro_とよ子新作】
近日、公開予定。
「旅行代行旅行組合」旅の化身たちのとよ子遭遇アクトにも、コウゴキタイ!
⇒「とよ子の流儀」あれこれ/⇒「とよ子語録」の項/⇒これまでの「とよ子」の仕業いろいろ
⇒「おばあちゃん學枝」のすべて
いひひ、ありがとう。
ひっくり返ってくれて、よかった。笑
神戸の「神」と、普通の「普」のあたりの強引さも、なかなかよかったでしょ?アハハ!
またまた、すぐにやって来るお盆のデキゴトにも、期待、期待☆