18年目の「1.17」。

地球の住人である、私たちにとって。
365日という一年の長さは、大切なことを忘れないようにするため、見事に、計算された長さなのかもしれないと、時々、考えたりする。

季節は、何度も巡り、18年の歳月を経て、また「震災」の日になった。
3.11」を体験するまで、私にとって、唯一だった震災、・・・「阪神淡路大震災」
18年目の「1.17」。_d0018646_2201324.jpg
あの日、明け方に見ていた夢までも、はっきりと覚えている。
もう、見なくなっていた悪夢に、約10年ぶりに襲われて、恐ろしさに震え、呼吸浅く、目が醒めた。
それが、私の感じた異変の予兆だったのだろうと、後から振り返って思った。
その数時間後、震災が、起きた。

16才だった私は、きっと、いまよりもずっと、言葉を知らず、上手に使いこなすことが出来なくて。
名前のない感情を、怖がったから。
あの頃、手に負えず、封じ込めた感情は、決まって、この時期になると、涙になって溢れて来る。
輪郭すらない、ただ、重く苦しい、塊。

上書きを失敗したデータのように、どこか、歪な記憶を、私は、いつか、美しく取り出すことが出来るのだろうか。
再び誓うのは、「生きている」・・・、その感触がある限り、私は、この命を全うしてやるのだということ。
使命を果すべく、日々を、生き抜いてやるのだということ。

言葉にならない想いと、強い祈りを込めて、目を閉じる。

黙祷。


間もなく、2年目の「3.11」が、やって来る。



[1.17]⇒「第13回:大根を考える日」(2008)/⇒「●●●●●●●●●●●●●●」(2009)/⇒ 「15」(2010)/⇒「16回目の刻を見守るしきたり」(2011)/⇒「「1.17」17年目の黙祷」(2012)

⇒これまでの「写真とことば」/⇒「震災」の項
Commented at 2013-01-19 00:24
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2013-01-19 00:26
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Commented at 2013-01-19 00:27
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Commented by makisaegusa at 2013-01-19 00:33


わ、まさかの夜更かし子!!!(笑)

「ト。」の写真を連想する者がいることは、お見通しであったぞー!いひひ
でも、違います。
あれは、カラス一羽が、カー。
これは、電線の絡み合いが、ストーリー。

と、中間からのコメント返し!
どうしたんだーい。
眠れないなら、私に、お預けなされよ。
Commented by makisaegusa at 2013-01-19 00:39
>££

私はね、この頃、考えています。

もしかしたら、人は、人生の中で、何度も、小さな死を迎えるんじゃないかって。
それは、もちろん、生まれ変わるために。
ありふれた言葉を使ってしまえば、ターニングポイントなのかもしれないけれど、
そこで手に入れた、新たな感覚で、生き直すということ。

そう思ったらね、また、未来が頼もしくなったりするのでした。
もうちょっと、自分の中で、まとまったら、ブログにアップしてみようっと。

眠りは、小さな死として、明日を、まっさらに生き始める。
なんだか、すごいなあ。
すると、夜型子も、早寝せねば、変身時間を損してしまう!
中途半端な睡眠だと、変身の途中になってしまったりしてねー!アハハ

穏やかな夢、見られますように。
まだまだ、ほんと、まっだまだ、果たすことが、いっぱいだ。
Commented by makisaegusa at 2013-01-19 00:41
>£££

そっか、まあ、立派だもんねー!希有!!
私は、ますます磨くとしよう、その秘められたる力。

光から闇の振り幅のすべての場所に於いて、楽しむことを誓います。

いつでも、なんでも話してね。
お気になさらず、私は、なんでも愉しいのです。
Commented at 2013-01-19 01:02
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Commented by makisaegusa at 2013-01-19 01:16
>♨

それはそれは、おつかれさまなことだったね。
ゆっくり、休み下さい。
全ては、然るべきタイミングが訪れるようになっているから、
その時が来たら、完璧にステキな感じで、電話でもなんでも出来ることでしょう。笑

穏やかな夢を見られますように。
しっかり、朝寝坊できますように。
Commented by enzo_morinari at 2013-01-19 02:59
大丈夫。(古内東子ではない)
ダイジョーブ。(P.フォンダでもない)
だいじょーぶ。(セロリはよく喰う)
きっと、いや、必ず取り出せる。
何度も死を迎え、何度でも世界は終わり、
何度も「世界の終り」を経験してのち、
「本物の言葉」は獲得される。
かくして、円環は閉じられる。閉じられ、また開く。

「世界の終り」の始まりを生きる者よ。
Commented by makisaegusa at 2013-01-20 00:25
> enzo_morinari

古内東子!!!!!?という名前を久々に聞き、その印象の強さのあまり、
テキストを読み通してもなお、心の中は、古内東子であったというトラップ。
くっそう、括弧の中など、無視すればよかったものをーーー!

ありがとう。
どんな発掘作業になるのかと、どうやって取り出してやろうかと考えていると、
あれもこれもが、むしろ楽しみになって来て。
遭遇するであろう痛みまでもが、未知の類いなのかもしれないと、胸を踊らせていたりする。

終わりの始まり。
まさに、それを考えていた。
by makisaegusa | 2013-01-17 21:59 | Photo+Kotoba-写真+ことば | Trackback | Comments(10)