彼女は、いつも、私に、言う。
放射能に、酷く酷く、汚染された、彼の地より。
「ただ、思いっきり、原っぱに、寝っ転がりたいだけ。」
「ただ、肺いっぱい、マスク無しに、深呼吸がしただけ。」
時に、彼女が吐き出す、本心の叫びが、あまりにも単純で、なのに困難で。
惨劇の途方もない大きさと、自分の途方もない小ささとのギャップに。
私は、把握できない程の激痛を、身体全体に感じながら。
喘ぐように、一言分の息を、なんとか取り込み。
「共に、生き抜こう。」
精一杯、そう、返す。
「きっと、救い出すからね。」
私を導くよう、自らの言霊に託し、誓う。
※「除染」は、汚染を移動させる「移染」でしかない。
除染予算1兆円規模を、避難者に配分したら、1人当たり980万円の移住費を支給しても、おつりが来るほど。
なのに、どうして移住させないかというと、儲かるから。それだけの理由。
大手ゼネコンは、今度は、除染利権に群がっているという、、、狂気。
[data:「週刊金曜日」/2012年10月12日/915号より]
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