悲しみに、酷く打ちひしがれて、無力感に苛まれ。 絶望と呼ばれる淵から、空を見上げるとき。
押し潰されそうな逆境で、必死に、もがきながら。 それでも、誇りだけは失うまいと、明日を誓うとき。
穏やかな空気を、そっと、身体に吸い込んで。 幸福の手触りに、自分を委ね、馴染ませるとき。
私は、きっと、同じことを思う。
「生きてこそ」
この色彩も、この彩度も、この明度も、この深度も。
すべては、生きてこそ。
脈動する感覚。
こんなにも、明白な。
次の刹那を一新する、この一瞬に宿る可能性。
⇒「生きる」のことば/⇒これまでの「写真とことば」
そして、めぐりめぐって、やっぱり、あれもこれも、ありがたいなあって。
思う。