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除夜と新夜。

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鐘が響く、凍える除夜。
芯を突き刺す寒さの中に、漆黒の空と、神妙な鐘の音。

驚くほど易々と巻き起こる、日常的シンクロニシティーの激増。
人間の感情の奥深く、深淵の起伏を体感するような出来事の数々。
必然を直感する、新たな巡り合わせと別れが整えていった、快適な場所。
自分が、何かを生み出す理由としての変わらない信念。

この、365日間。
絶え間なく出現した出来事は全て、神託のような力強い意味合いを持っていて。
私は、さらなる広い視野と、新たな思考を手にした気がする。
この世界に於ける、私の立つべき位置までも、明示されたかのような感触を伴って。

そして、今、また新しい兆しの前触れ。
ここから、ますます、世界を司るシンプルな法則に繋がって行ける予感を、期待という名前で胸に秘めながら。
私は、歳月の境界線をまた越えて、次の時代のはじまりへと旅に出る。

ここにも、そこにも、同じく溢れるような幸福感があるように。
ここにも、そこにも、違った幸福の形が認められるように。
多様で、多彩な、平和が、確かに作り出せるように。
祈りと野望を抱きながら、穏やかに、かつ、力強く、一歩を踏み出す。
私を育んだ過去の全てに、甚大なる感謝を込めて。


⇒これまでの写真とことば
by makisaegusa | 2010-12-31 23:50 | Photo+Kotoba-写真+ことば | Trackback | Comments(4)

WA RA SHI BE 2010:初年度に於ける物々交換のすべて (#1〜#38)。 

2009年の終わりに突然、閃いた翌年の目標。
それは、昔話の「わらしべ長者」の如く、次々に物々交換をして遊ぶこと!

2010年の始まりと共に、それは実現し、
私のワラシベ遊び『WARASHIBE2010』は、この一年間で38人の交換相手と、あれやこれやをを交換して、間もなく初年度を終了しようというところ。
当初は、一年で終わろうと思っていたものの、参加者が、品物を選択する際に垣間見られる、
探るような心情(笑)やチョイスの理由、それにまつわる思い出話や、それぞれの価値観などを観察していると、なかなか奥深く、面白く。
これは、歳を取って死ぬまで続けてみる価値があると、考えを変えた次第。
どうせ、どんなに高価な物を手にしていようとも、一切の物質はあの世に持って行けないという、当たり前の仕組みを、
人生をかけて証明しているかのような、まるで"Make Nothing"な活動は、それだけで、とてもエキサイティング。
何よりも、私らしい哲学作品なんじゃないかと思うに至った、現在。
カクカクシカジカ、『WARASHIBE 2010』は、タイトルに反し、来年も、再来年も、続行。
つまり、やはり、おめでたい!
まずは、ここに、今年一年の変遷を、ご報告。
何が、何に、化けたのか?・・・とくと、ご覧あれ!!
(画像は、クリックで拡大。 ※「→」は、変化。「+」は、付属。「×」は、合流。・・・の記号。)
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グーーーーーーレイト!!!
参加してくれた皆々様には、多大なる感謝を。
こっそり、変遷を見守ってくれたワラシベファンの皆々様にも、しっかりと感謝を。

一生涯続く、このプロジェクト。
私の周りの人は、否応なく参加して頂きますので、覚悟のこと。笑
ただ、交換出来るのは、人生に一度きりというのがルール。
私から声を掛けることもあれば、欲しいものが登場したタイミングで声を掛けてくれても良し。
次は、一体、何に変化して、新年の幕を開けるのか?!
ワクワクしながら、2011年の展開にも、乞うご期待!!

■これまでの「わらしべ」変化はコチラ⇒WARASHIBE2010
参加者のコメントなど詳細もチェックしてじっくり楽しみたい場合は、こちらをどうぞ。
by makisaegusa | 2010-12-30 01:19 | WARASIBE2010-物々交換 | Trackback | Comments(0)

タラコ・ドリップ。

「タラコは、コーヒーですか?」
幼き日の従兄弟が、何の脈絡もなく、そんな言葉を言ったので、私は、衝撃の余り、吹き出して爆笑!
その事件後に、どこからともなくピーピーと音が鳴り出す・・という、たいそう変哲なる"夢"を見た朝。笑
そのピーピー音、現実世界では、私の鼻が鳴る音だったと発覚し、さらにアハハな目覚めに始まった長い一日は、
終わるべき時を終わらず、徹夜にて朝を迎えた私は、そのまま帰省ラッシュをかいくぐって、実家への旅。
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そして、戻って参りました、関西!
経度にして、時差約20分の距離を越えれば、いつもの日没時刻でも、まだ微妙に明るい。
そんな、ささやかな発見も喜ばしい、こっち世界の時間帯に搭乗。

残された時間に、せめて、今年のまとめとなる沈思黙考を、切望しつつ。
雑念と戦いながら、年末のあれこれ。
お墓参り、掃除、やり残した仕事各種。
忙しさの合間、本当に、タラコがコーヒーだった場合を想像して、良い脱力。
ドリップされる、磯っぽいタラココーヒーのイメージが、渋すぎて、、、あぁ、もう。

年賀状は、節分までには届くでしょう。笑


⇒これまでの写真とことば
by makisaegusa | 2010-12-29 03:17 | Photo+Kotoba-写真+ことば | Trackback | Comments(0)

ハフュッフェン・ベビー*ポッちゃんの生誕を祝うニワトリ"にぎにぎ"。

ハフュッフェン社の新レーベル、ベビー・グッズの"ハフュッフェン・ベビー"より、新作が登場!
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photo: 巣ごもり風ニワトリのにぎにぎ。(Hafüffën社×GOKAN PROJECT)

前作「ヒノキの生誕を祝う"にぎにぎ"」に次いで二つ目となる、今作の"にぎにぎ"は、友だちナツのベイビーの誕生を祝って制作した、スペシャル品!
キャラクターが、ニワトリなのは、ベイビーの胎名"ポッちゃん"に由来していて、"ポッちゃん"は、これまた、スペイン語の"pollito"(ひよこ)に由来している。
そんなわけで、ヒヨコの"にぎにぎ"を密かに所望されていたのだけれども、
ヒヨコには装飾部分が少なくて、つまらないことから、作家の都合で、ニワトリに格上げになった・・・という訳。笑
(格"上げ"なのか、"下げ"なのかは、定かではないけれど。)
そんなニワトリ。
こっそりと生地には、GOKAN PROJECTの点字テキスタイルを使用し、赤ちゃんにも愉しい手触りを演出している。ニヤリ
今回は、鈴を入れてない代わりに、ヨダレまみれになっても、ちゃんと洗えるのが嬉しいポイント!

この世に飛び出してきたポッちゃんには、すでに"雄大"という立派な人間の名前が与えられているので、裏側に、しっかり"ゆうだい"と名前を刺繍した。
これで、他のベイビーに盗まれることもない!笑

フェリスフェリスな新しい仲間ポッちゃん、いや、雄大。
よろしくねと、ウェルカムの気持ちを込めて、これを贈呈致します。
誕生おめでとう! ワーイ、ワーイ!!


ハフュッフェン社のあれこれ
by makisaegusa | 2010-12-27 03:44 | Hafüffën-ハフュッフェン社 | Trackback | Comments(0)

三枝姉弟式『ルビンの壷』。

錯視で有名な『ルビンの壷』を眺めていた時のこと。
その絵を顔と認識した場合、鼻が、とても高くて西洋人の輪郭だったことから、私は、ちょっと考えた。
どちらかと言えば、のっぺり顔のアジア人ならば、もうちょっと鼻が低くても顔と認識するだろうけど、
くっきり顔の西洋人は、もしかしたら、もっと低い鼻のバージョンで、絵を提示された場合、少々顔の認識に苦労するんじゃないだろうかと。
"もしや、そこらへんに、民族ごとの違いがあるのかも?"という、予測に端を発し、
"ならば、自分の顔なら、すぐに顔だと思うんだろうか?"との疑問に至ったことから、確認がてら自分の顔で検証してみることにした。
(画像は、クリックで拡大。)
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どうせなら、、、と、紹介する前に相手を笑わせてしまうほどそっくりだと噂される、うちの弟との比較も兼ねて、二人分でトライ!笑
それが、上。(ちなみに、左が私で、右が弟(ダイチ)。)
横顔の写真を撮って、トレイスして作ったもの。
いやはや、まさに、私の見慣れた横顔!
私の鼻の方が、ちょっと丸め。ダイチの方が、まっすぐ。
あとは、だいたい、やはり、似ている。・・・こういうことだったのか!?笑
私と、ダイチの両方をご存知の方には、シルエットから、実物を想像出来るかも訊いてみたいところ。
[Q. どっちがどっちか、すぐに分かりますでしょうか??]

この面白い検証、色々なプロダクツにして遊んでみるのもいいかもなと、野望も広がり、今後のインスピレーションがますます楽しみ!
とりあえず、実家で家族全員の分をやってみようかと、企み中。イヒヒ
年末年始、暇を持て余す方には、こういった自分顔で、『ルビンの壷』を作ってみるという新手の趣味が、最新式の最適。笑
by makisaegusa | 2010-12-26 01:02 | THE RUBIN VASE-ルビンの壷 | Trackback | Comments(2)

『メリーの会 2010』 LOVES "下駄スケート"。

毎年恒例、ご近所の友だちが集まって開かれる独創的で平和な宴『メリーの会』。
今年は、ちょうどクリスマスの夜に開催されることが決定し、お決まりの「500円以内」ルールに従って、プレゼントを用意。
それぞれが料理を持ち寄って、今年を締めくくるに相応しく、笑いの絶えないパーティのはじまり!
ドアを開けたら、あいさつはフランス語で、"Joyeux Noël!"と言わねばならないのも、いつからかの決まりごと。
(写真は、クリックで拡大)
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photo(左): ベリーメリークリスマスの愉しいアレンジメント色々。いつものサンタの隣には、巨大松ぼっくり!!
photo(右上): 自慢用に持参した私作のクリスマスリース。(⇒「"MIYABI DESIGN FLOWER" presents Special WORKSHOP ★クリスマス・リース作り!」)
photo(右下): ヒサミ(husica)が"PAUL"のパン「サン・ニコラ」を真似して作った、サン・ニコラっぽいパン。いろんな形。

いつものメンバーが集まると、世間とは全く別のアンテナで、電波を交換し合っているような会話が、どこまでも続いて、飽きることがない。
メリーのこの夜にも、飛び出す話は、どれもこれも、奇抜で独創的でハッピー。
それぞれが違っていて、それぞれが、それを認め合っていて、そんな偏屈具合が、とても快適な居心地。
こんな風に、いつでも気楽に集まって、気持ちにフタをしなで、好き勝手話せる仲間が居ることは、本当に幸せなことだと、しみじみありがたさを噛み締める。
美味しい食事と、愉快な雑談、、、そんな『メリーの会』の目玉イベントの一つが、"今回の世田谷ボロ市で、ハナオが、一体どんな珍品を買い付けたのか?"の報告会!
珍品を手に入れるセンスが、トンデモナイと定評のある彼女が、この度、手に入れたのは、なんと『下駄スケート』!!
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photo(左上): 下駄スケートの裏面には、「わかえ」の文字。持ち主の名前?もしくは、ブランド名と推測!ご丁寧に「左」か「右」の表記までも!
photo(左下): スケートの歯が、長いのが特徴。スピードスケート用かもしれない。笑
photo(右): フラフラしながらも、アイドル風出で立ちで、完璧に履きこなし登場してくれたハナオには、賞賛と爆笑の嵐が贈られた。ブラッボーーー!

それにしても、価格2000円とは、見事な掘り出し物!!
この下駄スケートについて、想像力にまかせて、みんなが好きな意見を発表し、妄想を膨らませる遊びが、しばし続く。
どれくらい前に使われていたものなのか?「わかえ」は名字なのか、下の名前なのか?どの瞬間に発明されたのか?・・・等々、等々。
謎めき止めどない、この骨董品。

そしたら驚くべきことに、早速、ナイスな情報をヒサミが、入手。
長野県の箕輪町では、来年1月22日に『下駄スケート体験会』が、開催されるとのこと!
興味津々のこの懐かしき道具体験、ご近所の方は、ぜひどうぞ。

というわけで、下駄スケートに魅せられたクリスマスの出来事。
いやはや、平和。
毎日をメリーに過ごすことは、それほど難しいことではなくて、私たちが、こうして年に一回開く、スペシャルな会もまた、
自分たちが自分たちの日々を、ちゃんとメリーに楽しめているかの確認みたいに思えたりもする。
間もなく幕を下ろす2010年も、存分にメリーだったなぁ、、、そんな、まとめ。
メリーなことは、いつでも、どこにでも。
満腹、満足、グッドスリープ。
by makisaegusa | 2010-12-25 23:57 | Recommend-トテモステキ | Trackback | Comments(0)

ちょうどメリーな1500回目。

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気付いた時が、このタイミング。
よって、唐突に祝うことにした、ブログのタイトル1500回目記念は、今日!
インスピレーションの断片を、メモがてら記録し続けて、5年ばかり。
結構な回を重ねました。
このブログを見ていてくれる、多くの方々に、感謝。
本当にありがとう。

世界の色、私の感覚、毎日の遊び、新しい不思議、人生にまつわる色々。
変わるものも、変わらないものも。
ここに詰め込まれたものは、きっと、私、そのもので。
いつでも、私は、ここにいるから。
何かを確かめたい時や、私に会いたい時、私の生存を確かめたい時(笑)は、どうぞちょちょいと、この場所へ。

まだまだ、続くことは確か。
改めて感謝を込めて。
メリーメリー、サンキュウ。(ぁ、断じてベリーと掛けたわけじゃない。笑)

[previous memorial days - いままでの祝いっぷり]
- 444回*サカナササヤカ祝い
- 555回目*祝い忘れ
- 666回*数字がコップでのんびり祝い
- 777回*アミーゴス祝い
- 888回*末広がりススキ祝い
- 999回*ヒゲ祝い
- 1000回*ヒゲボーボー祝い
- 毛ぇモジャモジャ祝い
- 1111回*らくがきノートブック祝い
- 1234回*ウシ子祝い
※999回祝い・1000回祝い・毛モジャ祝い用には、オリジナルチロルを制作。
by makisaegusa | 2010-12-24 23:02 | Photo+Kotoba-写真+ことば | Trackback | Comments(4)

WA RA SHI BE 2010 : #38 Toshiko.

年明けにスタートした、物々交換遊び『WARASHIBE2010』は、今回で、38回目の交換!
"人生で一度だけ、私と交換することが出来る"を条件に、バトンのように繋がってきた「ワラシベ」たち。
前回、サイクルくんから来た「#37 CYCLE : SNOOPYs + TO-FU KING + BE@BRICKs - スヌーピーやトウフのコレクションの思い出」は、
「まさに、そのスヌーピーを熱心に収集してたんだよーーーーーう!!」という、オーストラリア時代の友だちトシコの手に嬉々と渡り、安住の地を得た。笑
かぶったのは、"探偵スヌーピー"一種類だけだったというから、益々素晴らしい交換劇!!
そして、ハッピーなトシコからやってきたのは、またまたハッピーな品々!
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#38 Toshiko : DORAEMONs + TEA packs - ハッピーセットのドラえもんたちと、横濱元町「霧笛楼」の紅茶

前回のハッピーセットのおまけスヌーピーは、同じくハッピーセットのおまけドラえもんに変身。
それぞれのドラは、別々の使い方で遊ぶらしく、遊び方を見付けるところから遊べる優れもの。
試しに、大雑把な推測で軽く遊んでみたら、変な音がしたので、私は、もう触るのをやめたけど。笑
そんな、ちょっとハラハラするところも、魅力的なドラえもんご一行。
1. 手品が出来る、どこでもドアのドラえもん。
2. ビューンと走る、タイムマシンのドラえもん。
3. どら焼きにタイム風呂敷をかけるドラえもん。(裏側に唐突なハンコ!2個。)
4. 鏡を見ているドラえもん。(このドラが、一番遊び方不明。)
お好きな遊び方で、どうぞ。
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そして、横浜在住のトシコらしく、元町『霧笛楼(ムテキロウ)』の贅沢紅茶までも、一緒にワラシベに出品してくれた。サンクス、マイト!

こちら、トシコからのメッセージ。
『1、2、3年前ぐらい(?)のマックのハッピーセットのおまけドラたちです。
1コダブってるけど、良ければ・・・って事で、全部送ります。誰かもらってくだされ。
横浜元町にある「霧笛楼」の紅茶も一緒に旅立たせるので、よろしくです。
ドラたち、ながめながら、紅茶timeを!(笑)     From. としこ』

というわけで、ドラ好きも、紅茶好きも、ドラと紅茶好きも、こぞって、次の交換相手にカモン!!
次は、一体どんな物に姿を変えるのかッ?!
ドラの遊び方を知っている方、ご指南頂ければ、ありがたし。

■これまでの「わらしべ」変化はコチラ⇒WARASHIBE2010
by makisaegusa | 2010-12-24 21:36 | WARASIBE2010-物々交換 | Trackback | Comments(0)

[REVIEW] まっくらやみのエンターテイメント "DIALOG IN THE DARK -Christmas Ver.-".

『目以外の何かで、ものをみようとしたことがありますか? Have you seen the unseen?』
そんなコピーが、とても印象的な、まっくらやみのソーシャルエンターテイメント、気になってやまない念願のイベント、"DIALOG IN THE DARK"(ダイアログ・イン・ザ・ダーク)を体験してきた!
会場は、外苑西通りにある、ビルの地下。
参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、何人かとグループを組んで入り、
暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障がい者)のサポートのもと、中を探検し、様々なシーンを体験していく。
私が参加したグループは、参加者9人とアテンドの総勢10人。
光の世界から、完全な暗闇へと目と感覚を慣らしながら移動していき、まずは、明かりひとつ漏れない場所で、仲間たちがそれぞれ自己紹介。
視覚的な情報は特徴を表さない、そのことすら、とっても興味深くて、ニックネームを教えてもらいながら笑ってしまう。
(歯が出てるから、ガチャピンですとか言われても歯が見えないし。笑)
どうやら、ここに揃ったのは愉快なメンバーらしいことが判明し、初対面の一同、全員の自己紹介が終わったところで、いざ、暗闇の旅に出発!
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唯一の道具である白い杖と、仲間の声が、便り。
仲間の手を探り当てながら、名前を呼び、ここには何があるよ、自分は誰々だよ、と教え合う。
空間に漂う森の匂い、少し多くに聞こえる水の音、足下の落ち葉の感触、踏みしめる音、仲間の服の素材のごわつきまで、・・・全部が、新しい。
自分が、目を開けているのか、閉じているのか、時々分からなくなって、意識的に確かめる。
声が、音が、触感が、それらが教えてくれる情報が、世界を感じさせてくれる基本要素であるという、暗闇の世界の中にいて、
これを恐怖を感じることは、容易いはずなのに、感じたのは安心感。

そんな安心感を与えてくれる、頼れるアテンダントのタカちゃんが、どこからともなく持ってきたハンドベルを使って、途中の森の中、みんなで"きよしこの夜"を演奏した。
手渡されたベルが、どの音階かも分からない状態から、鳴らして確かめ合って、やっと演奏。
ひとつひとつのメロディーの完成が、嬉しい。
手探りの音たちが、違う記号にみえるみたいな、音言語という新ジャンル、まるで。
そして、クリスマスツリーに飾りつけをしてから、ドアを抜けて、少しあったかい場所へ。
・・・そこは、どうやらバー。匂いも、さっきと変わった。
テーブルやベンチの場所も、手で触れさせて貰い教えてもらう。ありがたい。
うんうん、そういうことか、、、、徐々に、自分の中で、空間の図式を完成させてって、そこにいる自分の位置を定義する作業。
そこで食べたアイスクリームは、かたまりの大きさも、溶け方も、残りの量も分からない。
だけど、ちょっとした甘い香り、スプーンをさしたときの触感、口溶けが、ミリ単位で分かるみたいな美味しすぎる物体。
ドリンクは、赤ワイン。(他のメンバーは、紅茶やハイボールや、オレンジジュース、色々。)
乾杯するのも必死な私たちは、グラスを合わせる強さも、距離感も掴めないから、動作がぎこちなくなって、合わせたグラスが、鈍くカツンと響き、みんなでアハハ。
どれくらい、そこでくつろいだのか、、、時間も、不明。体感時間は、なんだか永遠。

そして、再びの出発の前、タカちゃんから貰った嬉しいギフトは、私たちより前に、このイベントに参加した誰かからのクリスマスカード!
真っ暗の中、手触りで、その立体感、全体の感じをイメージする。
星形、ザワワと引っかかる何かのデコボコ(のちに明かりの下で、単なる糊の跡だと判明)、全体は長方形。
別のメンバーに届いたカードには、モール付きの物や、穴開きの物もあることを手触りで感じ、それぞれが違うものを貰ったことを知る。
・・・次に移った部屋は、とうとう光の世界に戻る準備となる部屋。
カーテンの隙間から光が漏れて、移動した先には、豆電球ほどのライティング。
それが、とてつもなく眩しい。驚くほどに、眩しい。
テーブル、椅子、文房具。
私の知っているものが、目の中を通って私に認識されて、改めて、私たちは、随分と視覚に頼って暮らしてたんだと気付く。
今度は、私たちが、次の人たちへメッセージを残す順番。
ワル巧む私は、これを暗闇で手にした人が、混乱するようなちょっとトリッキーなカードを制作することにした。笑
モールをくねくね曲げて、つなげて、カードに星型とツリー型の穴を開けて、糊で、星の切り紙をペタリ。
サンタクロースの絵と、メッセージ「くやらみは、こわくないね」。
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こうして、90分の暗闇を体験するエキサイティングな時間は、終了した。
特別の別の次元に行ってきたみたいな、不思議な感覚。
目で見ないで感覚することの未知の可能性。
人が人に対して、丁寧に親切にコミュニケーションしようとする、心地よい思いやり。
・・・暗闇は、あたたかい。

暗闇では無力な私たちに、無限を感じさせてくれた、心強い視覚障がい者のプロフェッショナルなサポートに、絶大なる感謝と尊敬の念。(タカちゃん、本当にありがとう。)
視覚障がい者の人たちが、この世界をいつも感じているのかと思うと、ますます興味が湧いてくる。
私が、求める関係を育む手がかり。

同じ世界に別の視点を与える、感動的なこのイベント。
体験した人だけが、感じられるこの独特の感覚を、ぜひとも多くの人たちに、体感して欲しい。
季節に応じてプログラムは変化しながら、続々!
next:(予約受付中)→「新春・イン・ザ・ダーク」 2011年1月7日(金)〜1月30日(日) & 「バレンタイン・イン・ザ・ダーク」 2011年2月1日〜2月14日(月)


Cf. いままでの光と闇に関する、写真とことば (maki+saegusa)
⇒「漆黒暗黒」(2005/11/29)
⇒「果たし状」(2006/10/08)
⇒「朔から望から」(2006/12/22)
⇒「背後の気配」(2007/07/13)
⇒「キョリ×キョリ×ジカン」 (2008/03/24)
⇒「だいじょうぶな話」(2009/03/19)
⇒「いちる」(2009/10/28)
by makisaegusa | 2010-12-23 23:33 | Recommend-トテモステキ | Trackback | Comments(0)

一秒構造。

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ベンチに座って、日なたで昼寝のお年寄り。
キャッキャと笑い声をあげ、母親と歩く子ども。
真顔でスタスタ、駅に向かう女子高生。
スーパー帰り、自転車でスイーっと走り去る主婦。

それぞれが纏う、色々な時計が、それぞれに違う、一秒を刻んでいて。
それらが混ざり合い、調和する「一秒」という時間が存在しているのかもしれないなと、想像。

ここには、東京の一秒。
様々な町の時が調和して、ここに、日本の一秒。
世界中の時が調和して、ここに、地球の一秒。
そして、時の重層に溶け込んで暮らす、私たち。

こうして、人々によって作り出される独特の時間が、セカセカした一秒を与え合うから、この頃は、歩くスピードも速くなる、最新の日本式師走時計。
何もせずとも忙しい季節、またもや到来の、、、、年の瀬、め。


⇒これまでの写真とことば
by makisaegusa | 2010-12-21 14:36 | Photo+Kotoba-写真+ことば | Trackback | Comments(2)