2011年 07月 18日 ( 1 )

[DAILY STUDY] 肥田舜太郎医師 「内部被ばくがもたらすもの」 。

例え、私たちに出来ることが、ただ毎日を真摯に生きて行くことしかないのだとしても。
これほどまで、個人の情報収集能力が問われる時代は、未だかつて、なかったんじゃないかと、私は思う。
可能な限りの情報を手に入れ、個々が生き方を選ぶ。
現在が、未来の礎となる法則は、古今東西、不変とは言え、極端に表現するならば、自分に未来を与えられるのかまでもが、この瞬間にかかっている。

[TODAY'S STUDY: 1. 「内部被ばくがもたらすもの」 / 2. 3.11以降の異常・異変 / 3. 暮らしのための情報源]

1. 「内部被ばくがもたらすもの」
ここに紹介するのは、内部被曝の脅威や核の廃絶を、世界に向かって訴え続けて来た医師、肥田舜太郎さんによる先日の講演「内部被ばくがもたらすもの」。
広島原爆で自身も被爆し、60年以上に渡って、被爆者を診察してきた氏による生活のアドバイス。
内部被曝が人体に及ぼす影響、そして、生き方そのものについて。
どれもが興味深く、愛情に満ちていて、引き込まれる。

[関連]⇒ maki+'s Blog:「[DAILY STUDY] 肥田舜太郎「低線量被曝とぶらぶら病」


肥田舜太郎さん講演「内部被ばくがもたらすもの」 (OurPlanetTV)

・・・以下、私なりにまとめた要点。

〈内部被曝について〉
・放射能は一旦、身体の中に入ったら終わり。今の医療は、放射能の治療法が確立されていないため、どうすることもできない。
・福島だけでなくて、関東平野の方々で、同じような子どもの症状がずっと出てきた。
・最初の症状は、下痢、次が口の中がおかしい口内炎の症状、その次は、鼻血、その次は、紫斑(皮膚の痣)。
・放射線がまだ出続けていて、どうすればいいかと皆さん思っているはずだけれども、防ぎきれるものではない。
・どの人も、子どもが安全に暮らす方法を見付けることは難しい。
・知らないでいた方が楽だけど、それでは家族を守れないわけで。おろおろしても、何の役にも立たない。
・身体に入ることを覚悟して、開き直るしかないと思う。もちろん、諦めて死ぬのを待つのではなく。
・あと数年後には、かなりの人が死ぬと思う。
・今の医学では、中に入った放射線が、どういう身体の壊し方をするかという、医学の定義はない。
・外から被曝する場合は、皮膚という強い抵抗を押し切って突き進むけれど、中に入ると全く抵抗がない。
・核分裂しないで、元にあるまま、身体に入った場合、身体の中で、核分裂する。ウラニウムの場合は、18時間ごとに、核分裂を起こす。
・命というのは、化学反応で、毎日作られている。内部被曝は、非常に精密な仕組みで、人間の命を作る一番大事なところをぐちゃぐちゃにしてしまう。そんなことをするのは、放射線しかない。
・放射線は、細胞をグチャグチャにしてしまう。子どもは、親のグチャグチャになった状態を受け継ぐ。
・注意しなければいけないのは、時間がたってから、軽い急性症状の次に、慢性の放射線症状が出たこと。それが、いわゆる、"ぶらぶら病"。
・これから、皆さんは、内部被曝をする。不幸にも、何人かは、犠牲になるかもしれない。それが、これから、日本人が共通して克服しなければいけないこと。
・土壌の汚染は、生きている限り防ぎようがない。だから、我々は放射線に触れてはならない。
・よそへ行けば、唯一の被曝国と言っているのに、広島から、何にも学んでこなかった。

〈核と世界の原発について〉
・米軍は、原爆による症状を、すべて隠蔽した。内部被曝については、最初から世界に秘密にするということにした。
・核兵器を持ち続けるため、真実を知られないよう、被爆者の口を封じることにした。
・福島だけでなく、世界中の原発は、毎日、安全の許容量という放射線を出している。日常的に、どこかで漏れる。
・ここまでは安全だと勝手に決めた安全基準に従って、世界の原発は、放射能を出しているけれど、安全かと言えば、全然安全ではない。
・たくさんの人が死んで行くことに目をつぶって、核を使って商売をしている多くの企業がある。
・選んでも選んでも、皆さんの命を大切にしない政府が出てくるから、原発をまだ続けたいという人はいるけども、どうやっても続けられないような運動を、しぶとくやっていくことが肝心。

〈生活について〉
・免疫を落とさず生きることの秘訣は何か?それは、当たり前のことをやるよりしょうがない。
・どこの野菜がよいかじゃなく、どう食べるかが、一番大事。
・30回以上噛んで、腸で吸収されるようにする。吸収する酵素は、唾液にしか含まれていない。
・さっさと食べて、しっかり噛まないで、電車に飛び乗るのは、(たとえば30年同じような生活をしている人は)30年かけて自殺しているに等しい。
・人間は、どういう生理で生きていられるのか。間違わずに生きて行くには、まず、食べ方をちゃんとする。
・人間の身体は、今は80年は病気しないで生きて行ける生理機構が遺伝で出来ている。まず、子どもさんを、そう、しつけてあげる。
・家族で食事を摂り、みんなが努力を積み上げて、笑顔で夕食を終わるような努力をして欲しい。
・スキンシップをする。触れるということで、本人と気持ちが通う。愛情をもって、お互いを大事にする。
・人間同士がもっと慈しみ合って、頼り合って、生活するという世界にならないといけない。お互いの命を自分の命よりも大切にするように。
・本当の意味での人間愛という、本当の意味での人権が、日本にはない。自分の命も、大事にしない。

※みなさんが、内部被曝をするチャンスは、考えている以上に多い。元が出てるんだから、増える。
そういう点では、開き直るしかない。やけっぱちでゆってるんじゃなく、手が無いからそう言っている。
抵抗力のある人は発病はしない。だから、みんな死んじゃうわけではい。
そういうことに、確信をもって生きてって欲しい。


2. 3.11以降の異常・異変
同じく、OurPlanetTVでは、「311以降の異常・異変をお知らせください」として、
3月11日の福島第一原発事故以降、健康上の異変や植物動物の異変の報告を求めている。
私たちが、現実に体験している、この非常事態に起きている、様々な異変が、放射能と関連性があるものなのか。
また実際に、どのようなことが起きているのかを把握するために、専門のフォームが、サイト内に設置されている。
情報を共有することで、何かが見えて来るかもしれない。
思い当たる方は、ぜひ、サイトより詳細の報告を。

⇒「311以降の異常・異変をお知らせください」(OurPlanetTV)

⇒「関東全域で健康被害広がる〜500件の異変報告から」:上記サイトによる異変報告の集計結果。(6月18日から6月30日に寄せられた550件より)

1位 - 喉の不調:体調不良を感じた人の3割が訴えた症状。
2位 - 鼻血:「夜中に鼻血が突然出て止まらない」「ここ何年も鼻血など出したことがなく、ぶつけたわけでもないのに突然鼻血が出た」など、深刻な報告が少なくない。
3位 - 下痢
4位 - 倦怠感
5位 - 咳
以下、鼻の痛み・鼻水、頭痛、目の腫れと続く。


3. 暮らしのための情報源

⇒『子どもを守ろう SAVE CHILD』:子どもを守るために、役立つコンテンツいろいろ。

⇒『ドイツ気象局による放射性物質拡散予測』:本州、九州、四国から、韓国、ロシアまで、台風の影響により広域に拡散。

⇒『机の上の空 大沼安史の個人新聞』:最新のニュースとソース、情報とコラムを随時アップ。

⇒『京都大学原子炉実験所 小出裕章先生に聞く "福島原発事故の現状について" 』:Radio News「たね蒔きジャーナル(MBS1179)」
現状を把握するのに最適。問題点などの丁寧な指摘、解説を聴ける。
→「今後解放されることはないセシウム汚染とその対策」(7/18:YouTube)/ →要約テキスト
→「上関原発の討論会での“やらせ”について等」(7/14:YouTube)/ →要約テキスト
→「菅総理の「脱原発依存」会見について」(7/13:YouTube)/ →要約テキスト
→「食品安全委員会が決めた基準値の科学的な客観性について」(7/12:YouTube)/ →要約テキスト
→「南相馬の牛肉から規制値6倍の放射性セシウム検出について」(7/11:YouTube)/ →要約テキスト

⇒『Japan Geigermap :At-a-glance』:日本各地の放射線測定値を可視化したサイト。(有志による計測)

⇒『原発関連いろいろ情報』:原発に関連したインターネットサービスや情報を紹介している。関連番組情報も、多々。

⇒『Peace Philosophy Center』:情報いろいろ。平和で、持続可能な世界を創るための対話と学びの場。

⇒Shing02「僕と核」:明解。
→「原子力産業と被ばく者の歴史的相関図」:日本に繋がる、世界の核。過去から現在までの、広く絡み合う様相。
→「現実 vs データ:卓上で希釈される放射能」:明解極まりない。現実の放射能を安全にさせる、データのトリック。


⇒maki+'s Blog:これまでの「DAILY STUDY」/⇒maki+'s Blog:『3.11』関連トピックス
by makisaegusa | 2011-07-18 00:10 | Daily Study-学ぶこと | Trackback | Comments(0)