道中。

d0018646_3474315.jpg
d0018646_348051.jpg
d0018646_3481817.jpg
d0018646_348382.jpg
d0018646_3485692.jpg
d0018646_349118.jpg
写真を撮るということは、目の前の現実を逃げ出すことなく、直視し対峙することに等しい。
いくら、道具を通していても、度胸と気迫なくしては、なにも写し取れない。
むこう側とこっち側の、均衡した力の収まる場所が、フィルムという場所なんだろう。
・・・草花と撮るとき、空を撮るとき、人物を撮るとき。
それぞれのシチュエイションで、瞬時に相手の気を読み取って最適のスタンスで臨む。
そういう作業の結果が、作品に焼き付けられていくんだと思う。

たとえば、タイとカンボジアの国境。
雑踏の砂埃の中で、一眼レフのファインダーをのぞきながら、
目には見えない涙を、ボロボロこぼしている自分を感じた特別の場所。
非現実のようで、ただ無知だっただけの、実物の現実を肌に感じた衝撃。
行き交う人の発する、生きているという魂の熱が、私の心にダイレクトに作用して、
お前は、本気で生きているのかって、強く問いかけているように思えた。
それから、外の世界が、えぐるように私の内部まで到達して、私は、完全に敗北。
自分は、まだ、なにをも果たしていないこと、まだまだ自分は、小物であるということ。
反省とか、渇望とか、そういったゴチャマゼの気持ちを、熱気に紛れて体感した忘れ得ない瞬間になった。
そして、これらが完敗を記録した写真。笑

きっと、私たちは、できるかぎり多くの世界を歩きながら、進んで行くべきなんだと思う。
それは、特に旅のことだけに限らず、人生のあらゆるフィールドに於いて通じるもの。
時期尚早な年齢で、浅はかにも悟りを開いた気にならないように。
マインドを閉じて、終わりを決めつけてしまわないように。
自分の無知や、修行不足を嘆きつつも、劣等感を抱くことなく、
いつもひたむきな謙虚さを持って、そして、世界へのリスペクトを失うことなく。
by makisaegusa | 2009-05-30 03:47 | Photo+Kotoba-写真+ことば | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://makisgs.exblog.jp/tb/9801082
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< にがおえ描き会。 空とタネを贈る人。 >>