突如贈答部ペルーの使者。

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人の想い出の貯蔵方法は、本当に様々だけれど、
思っている以上に嗅覚が憶えていることには、時折、とてもびっくりする。
風にも、気温にも、湿度にも、ちゃんと匂いがあって、ふと触れたとき、芋づる式に想い出が湧いてくるという面白味。
シドニーのビーチの風と私が呼ぶ風は、毎年春先にやってくるし、絶妙の調合バランスの紙とのりの匂いは、幼稚園の想い出を私に運んでくれる。
そして今日、私の元にやってきたのは、懐かしいペルーの匂い。
日本人なんだけど、彼自身にとっては、ある意味故郷のような場所「ペルー」に、しばらく里帰りしていた友だちからのお土産。
さすがのベストチョイス!
チョコレートにお茶に、ポストカード!
中でも、ペルーに旅していた頃、毎日のように飲んでいたアニスのお茶は、異国の空気に媚びることなく浸透してきて、部屋に懐かしさを漂わせている。
アレキパという町のポストカードを眺めながら、私は、道ばたでサボテンの実を買って食べたっけな、なんて当時に想いを馳せる。
いろんな場所と時間で、いろんな匂いを身体に取り込んでおくことって、未来の自分へのギフトみたいだと思った。
未来の自分は、どういう名前で、その匂いを思い出すんだろうって。
by makisaegusa | 2009-03-09 06:09 | Gifting club-突如贈答部 | Trackback | Comments(0)