2011年を表す一文字は「核」である。

毎年恒例、師走には、清水寺で奉納される、「今年の漢字」。
だからといって、今までは、私も、それに大した興味を、持っていたという訳ではないのだけれど。
秋の頃、これほど怒濤の一年を集約する、たった一文字を挙げるならば、私は、何を、、、?と、ぼんやり考えたときに。
これしかない!と閃いたのが、この漢字だった。
・・・『核』。
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私たちが、3.11によって、突き付けられたのは、現在のことだけでなく、戦後から、今に至る日本の「歴史」そのもの。
原子力爆弾という核兵器により、甚大な被害を被った国が、むしろ、原子力発電という「核エネルギー」を採用し、随分な犠牲の上、経済成長を遂げるも、
結局、重篤な事故により、取り返しのつかない惨劇に見舞われている、進行形の問題、『核 -nuclear-』。
そして、これまでの営みが、かくも脆く、危うい足場の上にあった現実を宣告され、揺さぶられることになった、生活基盤の意味においての『核 -core-』。
また同時に、何を指針とし、何を信念として生きるべきなのか、問われ続けている、精神の拠り所としての『核 -heart-』。

外国語では、到底表せない、漢字の持つ能力に、改めて、失ってはならない独自の文化への感動を覚えつつ。
これから、私たちは、「核」を、どう扱い、未来を築くのか。
決意を秘め、悲劇の渦中、苦痛と共に、私は、この文字を、今年を表す一文字として、断言したい。
この文字無くして、語れないであろう、2011年。

そして、人々の応募で決まるという、「今年の漢字」。
公募結果を、無視してでも、偉いお坊さんには、「核」の字を書いて欲しいものだと、私は、密かに願っている。

もっぱら、友だちに披露して、優勝級のアイディアだと自負していたら(笑)、早くも年の瀬。
そろそろ、公開の頃合いだと、満を持して、本日の発表に至った。

心の中心に、何を据えて生きるのか。
2012年、私たちが、さらに踏み込み、切り拓く、全く新しい時代を、確信して。


⇒いままでの「ことば
by makisaegusa | 2011-12-10 02:03 | Photo+Kotoba-写真+ことば | Trackback | Comments(2)
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Commented by Jimmy at 2011-12-12 21:28 x
結果、「絆」・・・って、今年に限った文字じゃないハズだよね。
に比べれば、どう考えても、やっぱ「核」でしょ。唯一の被曝国
日本なのに、核の問題は広島、長崎の式典の頃しか大きく
取り上げられてこなかった。
今年ほど、国民が「核」のことを真剣に考え、行動したことは
近年にない出来事だと思ったんだけどな・・・
Commented by makisaegusa at 2011-12-13 03:23
>Jimmy

ほーーーーんと!
私は、ずっと、絆と共に生きてますって、思った。

女子サッカーチームが、「なでしこ」と呼ばれ始めたたときに、
私が、ナデシコの花に抱いていたイメージが、まるで別の色を、与えられてしまったようで、
なんとも、ザンネンに思えたのだけれど。w

今回のことも、なんだか、その感覚に似てて。
「絆」が、こんなにも安っぽく、用意周到に使われると、ますます寒々しく。
この国の依然、変わらぬ様相が、不穏で、嘆かわしいなあって。
センスのなさも、これまた!

ただ、「核」へのアクションは、来年も、それからも続くけど。笑
それでも、やはり、「核」と主張したいところだ!
ね。
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