「つまらない道」。

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ここ何年も、私は、最寄り駅から、自宅までの道を、固有名詞で、「つまらない道」と呼んでいる。
特別、愉しい風景もなく、坦々と住宅街だから、というのが、その由来。
ところが、遊びに来る友だちに、いかに、つまらないかを力説してから、辛うじて存在している見所を、幾度となく、紹介していると、
もしかして、「つまらない道」は、意外と、つまらなくないのかもしれない、ということに、気付いてしまった。(笑)
・・・という、逆のつまらなさを発見しつつある、この頃。

■もしものために記録する「つまらない道」の名所。
1. いつも、手作りアイテムで、季節の装いを楽しむ、カエルのケロちゃんと、ゾウのサトちゃんがいる、素朴な薬局。
2. ある日、突如、そこに出現した、衝撃的に簡易な寺。
3. 何ジンなのか、判別不能な苗字の表札。
4. スパイをやってるに違いないと決めている、巨大なアンテナのそびえ立つ、邸宅。
5. 金運を意識したのか、金色に塗られた、とあるポスト。
6. ポストって書かなきゃ、誰も気付かないのに「チラシお断り」と、プレートを貼ってしまったがゆえに、すごく、ポストが分かりやすくなってしまった、ザンネンな家。
7. 頭を割られた陶器のタヌキが、翌日から、何事もなかったように、頭部の陥没を生かして鉢植え置きになっていた、潔い、お蕎麦や。
8. ネズミ男にそっくりのおっちゃんが、やっている、通称「ネズミ男の店」。

このどうしようもない、大したことなさ。
それでも、こういう、なんてことない景色の方が、私は、たぶん、ずっと、覚えているんだろうなあって、想いを馳せてみると。
このつまらなさが、たまらなく、愛おしく思えて来るから、なんだか、いい。


⇒これまでの「写真とことば
by makisaegusa | 2011-11-30 18:00 | Photo+Kotoba-写真+ことば | Trackback | Comments(0)
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