光源。

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私たちは、とても無自覚で。
ほとんど、盲目のまま。
数多の光を見過ごしながら、暮らしていて。
常に、そこに、大きく広げられたシーツのように存在する、多くのものを。
見出すだけの目を、持ち合わせずに、生きているから。

平凡に見えていた世界に、光が射した瞬間。
突如、見たこともないようなものを、目にすることがあるけれど。
その「発見」と呼ばれる現象は、何も唐突に、生み出されたものとの遭遇ではなくて。
ずっと、そこに在り続けて来たものに対する、新たな「見る目」を獲得した暁に、出会える別アングルの風景のこと。

光によって、陰影が浮かび上がるように。
意識を向けることは、息づく未知の存在を、立体的に、照らし出す。
知覚されることがなければ、永遠に、影の一部であるかもしれないものたちを。

だから、私は、自らが、光源となるほどの鋭利な感覚を、いつでも欲していて。
どこまでも、濁らない「見る目」を宿していたいと、野望と切望を繰り返して来たような、気がする。


⇒これまでの「写真とことば
by makisaegusa | 2011-10-22 17:28 | Photo+Kotoba-写真+ことば | Trackback | Comments(2)
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Commented by pop_id at 2011-10-23 11:26
3.10までの世界は普通のふるいの目が粗すぎて、大事な異常が取りこぼされた。半年経ってかつての異常が日常となった今、僕らはさらに普通の目を細かくして、すり抜ける異常を見つけなくちゃなんない。
Commented by makisaegusa at 2011-10-23 18:42
>brand new pop

うん。実に。
自分のことを思い返しても、なんて、怠けて生きてたんだって思えるほど、フヌケの目だったなって。
日常という場所は、ある意味、慣れというボケとの戦いだから、
本当に、より神経を巡らせて生きてかなきゃと、強く思います。
長い長い、戦いの始まり。
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