雲の衆。

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夕刻。
空に浮かぶ、千切れ雲。
良く似た姿が並んで、凍える風の上。

「どこからきたんだい?」
そう尋ねた自分の言葉に、私は驚いて。
なんとも、ぴったりな風合いじゃないかと、その言葉を反芻してから、遠くの雲を傍に引き寄せる。

彼らは、別段、何も答えず。
私の問いなど、さして問題ではない様子で、暗闇の数歩前。
静かに、強風に流されながら、旅路を進む。
先を急ぐ仕草。
去り行くのは、この地に生まれ、この地に還る、世界を知る旅人。
如意で、不如意な、雲の衆。

[後記]
これは、ちょうど震災の前日に、空を眺めて書いたテキスト。
翌日、起こる大惨事のことなど、知る由もなく。
ただ、風変わりな空に、面白さを感じ、したためただけのもの。
もしかしたら、私が見ていた不思議な雲たちは、その予兆を教えていたのかもしれないな、、、なんて、今は、思いながら。

⇒これまでの写真とことば
by makisaegusa | 2011-03-25 18:14 | Photo+Kotoba-写真+ことば | Trackback | Comments(2)
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Commented by さいこ at 2011-03-28 17:34 x
まきさまのどんなことからも送受信するアンテナだ。
Commented by makisaegusa at 2011-03-29 17:33
>さいこ

そう、そのアンテナだったね。

うちのお母さんがさいこからの手紙を読みたがったけど、
怪しい漢字ばっかだったので、これは見せないことにしました。笑
あの本、めっちゃスーペルなセンスだわ。
ありがとう、たくさんのギフト!!
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