いまや、そんな時代。
すごい速さで私たちは、異常を日常に感じる毎日に、埋没してってる。
不安に埋め尽くされて、自分の足場も不安定に感じ、自分が幸せかどうかも判らなくなって、他人の下世話なうわさ話、批判なんかをすぐにする。
そうすることで、まだ自分は、その人よりもマシなんだって安心感を得ようとして。
だからといって、そんなものには、全く意味がなく。
ただ、人を信じないことで、自分を守ろうとするような、他人を拒絶し、本心を話さないことで自分のテリトリーを築こうとするような、
そんなイビツにひんまがった社会を、私たちは、急速に作り出してしまった。
人とつながり合わずに生きていけるだなんてことは、所詮、幻想でしかないというのに。
私が、取材した少女たちは、みんな妊娠していた。
レイプだとかドラッグによる、不幸な事件の結果だとしても、宗教的な理由で堕ろすことも許されず。
それでも、今は、「どんなときでも、抜け道があることは知ってる」と、サラリと言う。
まだ、10代の子どもにも関わらず、どこか悟りのようなものを感じるほどに強さと愛情を感じさせていた彼女たち。
一時は、自分の命までをも終わらせようとした少女たちは、信じられないほどの深い葛藤を乗り越えて今に至っていて、
その一言ひとことは、シンプルだからこそ、より、何が人生で一番大切かを教えてくれた。
私たちは、すぐに人と比べて、幸福だとか安全を確かめ、かわいそうな境遇の人を哀れがって終わりにしがち。
けれども、むしろ、私たちの方こそ、ひどく欠如してしまっているものを彼女たちから学ばなければならない。真摯に。
私たちは、特に、生きることに執着しなくても、明日も命はあるのだというユルさの中にいる。
こんな生命に関して、荒廃したところに暮らす私たちは、今一度、真剣に考えなければならない。
それが、まがいもなく動詞であるということを体感すべく。
「生きる」ということについて・・・。
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これまでにも、幾度かブログで紹介し、講演やトークライブを行って来た「生きてく子ども」プロジェクトが、
とうとう、来年2010年1月に、ここ東京にて、写真展を開催する運びとなりました。ワーイ!
2007年に南米チリで発足してから数年、多くの方々に支えられてきたことを、改めて感謝しています。
(上記テキストは、かつてのトークライブで話した内容を記憶により再現したもの。)
そんな訳で、まずは、ロゴマークをデザインしてみようかと思い立ち、制作。
こんな感じに仕上がりました。
ルンルン歩く感じが、ごきげん!
そして、テーマは、希望とこころ。
現在は、HPを出来る限り素早く発表しようと、準備中です。いやむしろ、勉強中。笑
あっという間に、やってくる新年、「生きてく子ども」写真展を、どうぞお楽しみに。
会期:2010年1月20日(水)or21日(木)〜2月18日(木)or19日(金)の約一ヶ月間
※初日・最終日が未定なのは、気まぐれ。 (詳細決定をお待ち下さい。笑)
会場:汐留・共同通信本社ビル内ギャラリーウォーク
ご協力いただき、また、こういった機会を与えて下さった多くの方々に、深く感謝を込めて。
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・・・What's 「生きてく子ども」プロジェクト?
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「生きてく子どもプロジェクト」は、2007年南米チリで発足した、命の意味を伝えるためのプロジェクトです。
私たちは、サンホセ財団の協力のもと、ある少女たちの取材を開始しました。
訪れたのは、住宅街の一角にある施設。そこでは、10代から20代の、経済的に恵まれない少女たちが、共に生活を営んでいました。
共通するのは、全員が妊娠しているということ。
ほとんど自分のものを持たず、時間割に従って勉強したり、祈りを捧げたりしながら、出産までの日をていました。
子どもを養子に出すか、自分で育てるのか決定し、施設を去ったのちには、また新しい暮らしを始めることになります。
こういった現状の背景には、独特の宗教的事情が存在しています。
チリは、熱心なカトリック国であるため、決して中絶が認められておらず、
ドラッグの蔓延による事件や、レイプなどによる望まれない妊娠であっても、出産を余儀なくされてしまうのです。
それは、経済的に貧しい場合や、母親になるには幼すぎる年齢の場合でも、その選択肢は、変わらないのです。
取材を通じて知った少女たちの体験の多くは、想像を絶するものでした。
不安や葛藤を抱え、過酷な試練を乗り越えて、今を生きる彼女たちは、とてもまっすぐに、強い信念を持っていました。
限られた選択肢の中で、彼女たちのひとことひとことが表現するのは、悲観でも、楽観でもなく、生命の強さと喜び。
私たちが、記録し伝えたかったのは、悲惨な現状のリポートではなく、いかなる状況でも、希望を失わずに生きる少女たちの笑顔。
「生きる」を動詞することの意味です。
命を取り巻く環境が、悪化の一途をたどる日本国内での嘆かわしい現状。
少女たちが、まっすぐに投げかけるのは、私たちにとって「生きる」ことは、どういうことなのかということ。
これは、彼女たちから、私たちへの命のメッセージです。
「生きてく子どもプロジェクト」 Photographer & Editor 三枝真紀
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⇒「生きてく子どもプロジェクト」スライドショウ
私たちは、この取材をもとに、日本での書籍化を考えており、完成した書籍は、病院や学校へ寄贈する他、
一般の販売による売り上げは、取材に協力頂いたサンホセ財団に寄付する予定です。
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昨日とは打って変わって、かなり長文を読み切った人だけが辿り着ける今日のBLOG BINGO!笑
「生きてく子ども」の発足が、「2007」年だったことから20+7=「27」!
当たった人も、当たらなかった人も、長い文章お疲れさま。たぶん眼精疲労に見舞われます。笑
本日迄「1列目ビンゴ!!」→5名。「7列リーチ!」→1名。(どういう状態?!笑⇒こういうことらしい。)「4列リーチ!」→1名。「2列リーチ!」→4名。「1列リーチ!」→15名。
※ブログビンゴに関する記事&番号のまとめチェックは、タグ(Tags)のブログビンゴよりどうぞ。
※ゴールは、3列ビンゴするまで!抜かりなく続けるよう、ご注意を。
その国の考え方や宗教の違いなど問題はやまのようにあるかと思いますが,まずは多くの人の目に触れて,知ってもらわないとね.
出来るごとがあれば私も協力しますね.
どんな運命、環境にあっても、生きようとする力。
この力はその人自身の力というよりも、周りの人の力も大きいなあと、
そっちからのアプローチも意識したいと思います。
まきちゃん、おめでとう!そしてありがとう!
休みの日にミア連れて行くよ♪